ご挨拶

薬局では、全ての利用者様が安心して、効果的にお薬を使用していただけるよう、お薬にかかわる様々な業務を行っています。チーム医療の一員として薬物療法の質と安全を担保しています。

お薬の調剤、利用者様へのお薬の説明、医薬品情報の収集・評価と提供、医薬品管理、院内製剤等それぞれの業務は、利用者様を中心として医師や看護師など他の医療スタッフと連携しており、利用者様に信頼される質の高い安全で安心な医療を提供することを目指しています。

業務内容

高齢になると、細胞内水分の減少、血清アルブミンの低下、肝血流や肝細胞機能の低下、腎血流の低下などといった生理機能の低下が生じる一方で、薬物の吸収能は大きく変化しないため、「医薬品が効き過ぎる」ことがあります。

他方で、高齢になると複数の疾患を抱えることが多く、各疾患治療のための「多剤投与」が行われがちです。この多剤投与の中でも害を伴うもの(ポリファーマシー)が特に問題視されています。そこで当薬局としては、主に医師と協力してこの問題に取り組み、薬剤の適正化に取り組んでいます。例えば、副作用が少なくて効能が多岐にわたる漢方薬を使用することで、複数の薬剤を中止できることがあります。

その他、かかりつけ医からの持参薬に関する重複投薬・相互作用の有無の確認や、施設内の採用薬への切り替えを医師に提案する業務などを行っております。

今後の課題として、施設内の薬物療法や服薬状況等の情報をかかりつけ医やかかりつけ薬剤師と共有すること、服薬状況等の情報をケアマネジャーと共有することなども進めていきたいと考えています。