古屋 智英

平成31年4月に恵和会に赴任し、令和元年11月に恵寿苑苑長を拝命しました。
以前は主に大学病院にて診療業務にあたり、基礎・臨床研究や医学教育などにも携っていました。現在は日々その責任の重さに気を引き締めているところであります。

恵寿苑は平成8年3月に開設された「介護老人保健施設」という施設です。老健施設と呼ばれることが多く、良く似た名称の特別養護老人施設とは全く異なったミッションを任されています。老健施設は介護保険施設の中で唯一、積極的に「在宅復帰」へ向けた支援を行う施設であり、医師とリハビリ専門職の配置が義務付けられています。自宅での生活を送れるよう、集中的にリハビリを行う場所であり、「病院と自宅の橋渡しの役割」があります。
私のような医師の他に、看護師・介護福祉士・介護士・理学療法士・作業療法士・管理栄養士・薬剤師・歯科衛生士・ケアマネージャー・相談員・事務員・清掃員などの全職種がひとつのチームとなって、利用者の方々の日常生活の自立を援助いたします。
約3か月を目途とした入所と呼ばれるサービスの他に、短期間だけ老健施設に入所してサービスを受けられるショートステイと、自宅から通いリハビリをする通所リハビリテーションがあります。通所リハビリテーションはデイケアとも呼ばれますが、良く知られた通所介護であるデイサービスとは違い、「リハビリ」により、利用者の身体機能の維持や回復、認知機能の改善、日常生活の回復を目的としています。

2025年(令和7年)には、いわゆる「団塊の世代」が全て75歳以上となり、全国的に医療や介護の需要が急激に増大することが見込まれ、その対応が急務となっています。医療面では、当法人の石東病院は大田圏域の大田市立病院、加藤病院、公立邑智病院と4病院連携協定を締結し、相互支援の体制を整えております。

安心して医療・介護サービスを受けられるよう、大田市圏域の人口動態の変化を注視しながらニーズを的確に把握し、今後は医療・介護連携を強固に図り、利用者様一人一人の思いを大切にしながら、より地域に根差した老健施設となるよう努めてまいります。

令和2年3月31日 苑長(医師) 古屋 智英